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3.21

鹿屋と知覧で目にしたことはいろいろあり、そのひとつひとつを書きとめようとするのだけれど、途中から筆が進まなくなり、書いては消し書いては消しを繰り返している。


私なんかのつたない表現では軽々しく文字にできるものではない、多くのこと。


でも、このことは書きとめておこう。

鹿屋航空基地史料館には特攻で散華された908名の遺影が展示(これを展示などといっていいのかわからないが)してある。これは鹿屋基地から発進した海軍特攻機の搭乗員の数であり、ほかの基地から出撃、散華された数を合わせると、膨大な数に上る。

ちなみに知覧の特攻平和会館には1037名の遺影。こちらは陸軍だ。


そのいずれもが、特攻という本来ならあってはならない手段で、いのちを散らせていった若者たちである。

数千という、若い命、それぞれにあった、それぞれの人生。

その何分の一かでも咀嚼できる想像力など、どうしたらつくれるだろうか。




鹿屋の遺影の中に、「神風特別攻撃隊神雷部隊桜花隊」の部隊名がたくさん読みとれる。

その散華された日付けで最も多いのが、昭和20年3月21日…。



この日、一式陸上攻撃機に抱かれた人間爆弾「桜花」を使用した特攻が、はじめて実施された。

その部隊名が、先日も書いた神雷部隊である。

18機の一式陸攻と15機の桜花、指揮官は野中五郎少佐という、一風変わった親分肌の士官だったという。


この特攻がどういう結末をたどったか、それは悲しい史実としてよく知られている。




遺影の下に「3月21日」という日付けを見つけるたび、もう一度その写真を食い入るように見た。

そのどれもがあまりに若く、そして端正なことに、見ている自分の身の置き場がなくなるような気がした。


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Author:smile
わが家のワンコを溺愛する「わんこおやじ」。
本業(写真店)のかたわらワンコ用スイーツも作っています。

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