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イカル

うちの店のそばには小さな小川が流れていて、地元の人しか知らない小さな社があり、そのお社を守るようにこんもりと大きな椋の木の森がある。

その椋の木をねぐらに、季節ごとにいろんな種類の鳥たちがやってくる。

今の時期は、イカルの群れにこの森が占領されているようだ。

この鳥 はムクドリよりもひと回り小さいが、スズメやシジュウカラなどと比べたらずいぶんと大きな体を持ち、グレーと黒のツートンカラーに鮮やかな黄色い嘴が特徴の、とても愛嬌のある顔をしている。

店を開けるころには椋の木全体が彼らの遊び場になっていて、チャッチャッという地鳴きに混じって一羽が独特のさえずりを始める。

何羽も同時に鳴くことはなくて、必ず一羽だけが歌いだす。

角のない、どちらかというと脱力系の、トローリとしたさえずりだ。



最近はこれが始まると、店のラジオのスイッチを切って開け放したドアのそばに椅子を置き、コーヒーを片手に、いつまでも彼らの歌を聞くのが楽しみになっている。


この鳥もある日突然、なんの前触れもなくどこかへ飛んでいってしまうのだろう。

それまであと何日、この歌声を聞かせてくれるだろうか。




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Author:smile
わが家のワンコを溺愛する「わんこおやじ」。
本業(写真店)のかたわらワンコ用スイーツも作っています。

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